【10月2日 AFP】ジンバブエの独立系週刊紙スタンダード(Standard)は2日、同国のロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領(87)が健康診断のためにシンガポールへ出発したと報じた。ムガベ大統領のシンガポール訪問は今年に入ってから7度目。

 ジンバブエのウェブスター・シャム(Webster Shamhu)情報相は1日、スタンダード紙に対し、「以前に行った目の手術の検査をするために向かった。2日には帰国する」と語った。

 ムガベ大統領は、ジンバブエが独立した1980年から同国を統治してきたが、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の公開した米外交公電によると、ムガベ氏は前立腺がんを患っており、がんは既に転移している。

 公電によると、2008年に当時のジンバブエ準備銀行(Reserve Bank of Zimbabwe)のギデオン・ゴノ(Gideon Gono)総裁が、ジェームズ・マクギー(James McGee)駐ジンバブエ米大使に対し、ムガベ氏の「余命は3~5年」で、「ムガベ氏の医師はムガベ氏に公務を減らすよう勧めた」と語ったという。

 ゴノ氏はウィキリークスが公開した公電の内容を否定している。(c)AFP

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