【8月2日 AFP】深刻な干ばつに見舞われているアフリカ大陸北東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域へ、緊急援助物資の空輸が本格化している。

 国連世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)は、前月27日にソマリアへの緊急食糧支援を開始して以来、1日までに栄養失調の子ども向けの食糧80トン以上を首都モガディシオ(Mogadishu)へ空輸。食糧支援を同国南部ドーロー(Doolow)地域にまで拡大した。

 赤十字国際委員会(International Committee of the Red CrossICRC)は、イスラム過激派組織アルシャバブ(Al Shebab)が実効支配する南部に対し、1日までに16万2000人分の食糧3000トンを供給した。

 国連は前月、ソマリア南部2地域に対し飢餓宣言を出した。干ばつの被害はジブチ、エチオピア、ケニア、ウガンダの一部地域でも深刻で、約1200万人が干ばつの影響を受けているとされる。(c)AFP

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