【7月25日 AFP】今月独立した南スーダンが18日に「南スーダン・ポンド」を発行した一方で、スーダンは24日、新しいスーダンポンドを発行した。

 新スーダンポンドの発行で「通貨戦争」が起きるとの懸念も広がる中、スーダン中央銀行は、旧スーダンポンドについては南スーダン側と交渉する用意があると述べている。

 スーダン中央銀行総裁は、旧スーダンポンドがいつまで流通するかとの質問に対し、明確な回答は避け、「可能な限り迅速に」新ポンドへの移行を完了させるとだけ語った。新スーダン・ポンド紙幣は、9日の南スーダンの独立を受けて、国の地図を描き直したほか、いくつかの図像を取り去った。

 旧スーダン・ポンドは、食糧価格の高騰や国家財政のぜい弱性などのために近年価値が急落していた。1米ドルの公式為替レートは2.67スーダン・ポンドだが、闇市場では3.5スーダン・ポンドにまで下がっている。

 18日に南スーダン・ポンドが発行されたことを受けて、スーダン・ポンドのいっそうの下落が危惧されていた。また、旧スーダン・ポンドがどちらかの国であふれるのではないかとの懸念が広がっている。(c)AFP