【5月30日 AFP】カトリック教徒が圧倒的多数を占め、離婚が法律で禁止されている地中海の小国マルタで28日、離婚合法化の是非を問う国民投票が行われ、53.2%が賛成した。国民投票に法的拘束力はないが、結果を受けて今後、議会で合法化が議論されることになる。

 現在でも離婚を違法と定めている国は、バチカン市国を除けば世界でもフィリピンとマルタの2か国だけ。チリもかつては離婚が非合法だったが、国民の圧力で2004年に合法化された。

 マルタでは別居は法的に認められ、広く行われているものの、再婚するにあたって多くの法的障壁がある。28日の国民投票は、4年間の別居後に夫婦の離婚を認めるかどうかを問う内容。合法化支持は53.2%に上ったものの、有権者の25%近くが投票に行かなかった。(c)AFP/Matthew Xuereb