【4月13日 AFP】昨年11月の大統領選挙で当選したアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相と敗北を認めないローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏との間で武力衝突が続いていたコートジボワール情勢は、ワタラ氏側が11日にバグボ氏の身柄を拘束したことで収束に向かうと期待された。

 だが、最大都市アビジャン(Abidjan)では12日も、中部プラトー(Plateau)地区や北部ココディ(Cocody)地区など、バグボ氏支持勢力が拠点とする地域を中心に銃撃戦が続いており、ワタラ氏は依然として反対勢力を掌握しきれていない。

 市内では、通りに遺体が散乱し、略奪が横行する地域がみられる一方、南部のトレッシュビル(Treichville)地区や北部のアジャメ(Adjame)地区などは、表面的には日常生活を取り戻している。

 駐留仏軍や国連平和維持軍の支援をうけてバグボ氏を拘束したワタラ氏は11日夜、新大統領として国民に向けてテレビ演説し、正義と和解、治安の回復を約束した。(c)AFP/Thomas Morfin

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