【4月11日 AFP】東日本大震災発生から1か月が経った11日、マグニチュード(M)9.0の揺れが襲った午後2時46分にあわせて、全国各地で地震や津波の犠牲者を悼み、黙とうが行われた。

 壊滅的な打撃を受けた宮城県気仙沼市では地震発生時刻、がれきを撤去しながら行方不明者の捜索を行っていた自衛隊員たちが上官の号令で、シャベルなどを置いてヘルメットやマスク、手袋などを取り、黙とうした。AFP特派員によると、黙とうのサイレンが鳴り響いた街には、冷たい雨が降り、物が腐った臭いが漂っていた。

 津波で多くの人が犠牲となった東北各地で、住民や救助隊員らが頭を垂れ、黙とうする姿も報道された。

 今回の震災では、10日までに約1万3000人の死者が確認されており、約1万5000人が依然、行方不明となっている。(c)AFP