【4月4日 AFP】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所で3日、取水口付近の「ピット」から海に流出している高濃度の放射能汚染水を止める作業が続けられた。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦(Hidehiko Nishiyama)審議官によると、現場では吸水ポリマーやおがくず、新聞紙など、あらゆる物を用いて管路をふさいで、汚染水の流出を阻止しようとしている。だが、これまでのところ、流出を食い止めるには至っていないという。当初は管路をセメントで固める対策を試みたが、失敗している。

 一方、陸上自衛隊員1万8000人や警察、消防、海上保安庁に加え、在日米軍兵士7000人が出動し、3日間をかけて行われた沿岸部での大規模な不明者・遺体捜索作業が同日、終了した。だが、新たに収容できた遺体は306体で、今後、不明者や遺体が見つかる可能性は極めて低くなった。(c)AFP/Shingo Ito

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