【3月31日 AFP】大統領選の結果をめぐって混乱が続くコートジボワールで30日、国際社会が当選を承認するアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相の支持派が南進し、首都ヤムスクロ(Yamoussoukro)を掌握した。

 ワタラ氏派が、大統領の座に居座るローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏からの権力奪取を目指してヤムスクロを攻撃したもので、目撃証言によると、ワタラ氏派は同日夜には世界最大のココア積み出し港を抱えるサンペドロ(San Pedro)に進攻した。

 バグボ氏のスポークスマンは、バグボ氏が2週間前から予定していた国民向けの演説を同日行うと発表したが、その3時間後、国営テレビRTIで「バグボ氏は状況の推移を見守っている」と述べ、演説の延期を発表した。

 一方、ワタラ氏派は、平和的な解決策は「もはや1つも残されていない」としていら立ちを強めている。ギヨーム・ソロ(Guillaume Soro)首相は同日夜、フランスの国際ニュース専門チャンネルFrance24で「残された時間は数時間だ」と述べ、バグボ氏に対し速やかな退陣を要求。「さもなくばわれわれは(首都機能が置かれた)アビジャン(Abidjan)へ進攻する。事態はさらに複雑になるだろう」と警告した。(c)AFP

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