【3月21日 AFP】前年1月の大地震から復興過程にあるハイチで20日、大統領選挙の決選投票が実施された。決選投票は、元大統領夫人のミルランド・マニガ(Mirlande Manigat)候補と人気歌手のミシェル・マーテリー(Michel Martelly)候補の間で争われた。

 前年11月に実施された大統領選では選挙結果をめぐり暴動が発生したため、決選投票は数か月も先延ばしされていた。

 暫定選挙委員会(Provisional Electoral CouncilCEP)によると、いくつかの投票所で違反行為や投票の遅れなどが報告されたものの、全体の選挙結果に影響を与えるものではないという。

 投票は予定より1時間遅い午後4時(日本時間21日午前6時)に締め切られた。暫定選挙委員会は「有権者に投票権を行使する時間を与えるため」と説明している。暫定結果は31日、最終結果は4月16日に発表される見通しだ。
 
 国連(UN)の選挙監視団が投票開始時刻の午前6時(日本時間午後7時)から数時間後の時点で語ったところによると、投票率は非常に低かった第1回投票時の23%を上回る見通しという。ハイチの有権者数は470万人。

 投票前の世論調査では、政治家としては新人ながら歌手として華やかな経験を持つマーテリー候補が、温厚な語り口のマニガ候補より、やや優勢とみられた。(c)AFP/Clarens Renois and Guillaume Decamme

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