【2月21日 AFP】スーダンの与党・国民会議(National Congress Party)の幹部は21日、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領が次期大統領選に立候補しないと述べた。

 国民会議幹部のラビ・アブドゥル・アティ(Rabie Abdul Ati)氏はAFPに対し、「バシル大統領は次期大統領選に立候補しないことを確認する。100%確実だ」と述べ、アラブ諸国で相次いでいる反政府デモの影響ではないと付け加えた。

 中東・北アフリカ地域では反政府デモが相次ぎ、チュニジアとエジプトでは大統領が辞任した。現在、スーダンと国境を接するリビアの各地でデモが起きている。

 バシル大統領は、1989年にイスラム勢力の支援を得た軍事クーデターで権力を掌握。2010年4月の大統領選挙で再選され、5年間の任期を務めている。一方で、ダルフール問題をめぐる戦争犯罪や人道に対する罪などで国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)から逮捕状が出ている。(c)AFP/Simon Martelli