【1月31日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は30日、ハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)に到着した。昨年行われた大統領選挙の第1回投票の結果をめぐる混乱の収拾をはかるため、ルネ・プレバル(Rene Preval)大統領や主要候補3人と協議する。

 プレバル大統領が後継指名したジュード・セレスタン(Jude Celestin)候補は、昨年11月に行われた大統領選の第1回投票で不正の疑いがもたれており、米国は同候補に選挙戦から退くよう圧力をかけてきた。

 クリントン長官は、記者団に対し、米政府は国際選挙監視団によるセレスタン候補の選挙戦撤退勧告を支持すると語った。その一方で、クリントン長官は、「ハイチにはプレバル大統領のほかにも法的正当性に疑問のある人物が多数いる」と述べ、その他の解決策への道も開かれていると含みをもたせた。

 昨年11月の第1回投票では、元大統領夫人のミルランド・マニガ(Mirlande Manigat)候補がトップとなり、セレスタン候補が人気歌手のミシェル・マーテリー(Michel Martelly)候補を僅差で上回り、決選投票に進んだ。だが、この結果をめぐっては敗れた候補の支持者らが抗議デモを行うなど、一時、混乱が続いていた。

 ハイチの選挙管理委員会は、第1回投票の最終結果を2月2日に公表すると発表した。決選投票は3月20日に実施し、結果は4月16日に公表するという。(c)AFP/Lachlan Carmichael

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