【1月17日 AFP】ハイチでかつて軍事独裁政権を率い、反政府運動の激化によりフランスへ亡命したジャンクロード・デュバリエ(Jean-Claude Duvalier)元大統領(59)が16日、25年ぶりにハイチに帰国した。

 エールフランス(Air France)機でポルトープランス(Port-au-Prince)空港に到着したデュバリエ元大統領は夫人を伴い、入国審査を待ちながら「(ハイチ国民を)助けるために帰ってきた」と語った。

「ベビー・ドック(Baby Doc)」との異称を持つデュバリエ元大統領は、軍事独裁制を敷いた父の後を次いで終身大統領の座に着いた。だが、一族や支持者らが多額の公金を横領しているとの疑惑が持ち上がり、反政府運動が拡大、1986年に国外脱出へ追い込まれた。(c)AFP