【12月9日 AFP】男女のモデルが一堂に会するファッションショーに出演したのは「わいせつ行為」にあたるとして、スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)の刑事裁判所は8日、男性モデル7人と女性モデル1人に有罪判決を下し、それぞれ200スーダン・ポンド(約2万7000円)の罰金刑を命じた。むち打ち刑は免除した。

 8人は今年6月、ハルツーム市内のクラブで開かれた同市史上初の男女モデルが共演するファッションショーに出演し、逮捕された。

 このショーの観客はモデルの家族や友人たちで、ステージでは欧米の衣装をまとった男性モデルがシャツの前をはだけた格好でポーズを決めたり、女性モデルがパーティードレス姿でキャットウォークするなどしていた。このショーがらみでは20人以上が逮捕されている。

 スーダンの法律では、「わいせつ行為」や「不適切な服装」で有罪になると、罰金200スーダン・ポンドとむち打ち40回が科される。今回有罪となったモデルたちの弁護人によると、男女が同じ場所にいるだけでも犯罪と見なされるという。

 弁護人は、判決を不服として上訴する方針を明らかにした。

 スーダンの厳しい服装取り締まりをめぐっては前年、ズボンをはいていた女性記者が逮捕・起訴され、むち打ち刑が下されたことが欧米で大きく報じられた。国際社会の批判を受け、女性記者は罰金刑に減刑された。(c)AFP

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