ブレア元英首相が回顧録、イラク戦争犠牲者に「心から申し訳ない」
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【9月1日 AFP】トニー・ブレア(Tony Blair)元英首相の回顧録「A Journey(旅)」の抜粋が8月31日公開され、その中で、ブレア氏はイラク戦争での死者について「心から申し訳ない」との思いを綴った。
回顧録はブレア氏が英首相だった10年を振り返る内容。ブレア氏は「早死した人命に申し訳ない」との思いを語る一方、イラクのサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権を打倒することは正しいことだったとのこれまでの考えをくり返した。
ブレア氏はイラク進攻後の状況は「悲惨だった」と述べ、人命が失われてゆくことに涙を流したと述べた。衝突による死者の遺族たちに対しては「苦悩」を感じたという。また、進攻後の計画の中で「国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やイランの役割を予期していなかった」ことを認めた。
「われわれが知り得ていることに基づいて判断すれば、わたしは今でも、われわれの治安にとってはサダムを権力の座に残しておくことが彼を取り除くことよりも大きな危険性があったと信じている。戦後は悲惨なものだったが、サダムとその息子たちによるイラクの統治は間違いなくもっとひどいものになっていただろう」
ブレア氏は、回想録の収益を全額、重傷を負った退役兵を支援する「英国在郷軍人会(Royal British Legion)」に寄付する。
報道によると、ブレア氏は回想録の執筆で事前に460万ポンド(約6億円)を受け取っているが、ブレア氏が今後受け取る印税ははるかに多額になるとみられている。
米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)によると、同英国サイトでは、「A Journey」がすでにベストセラーランキングの11位につけている。(c)AFP
回顧録はブレア氏が英首相だった10年を振り返る内容。ブレア氏は「早死した人命に申し訳ない」との思いを語る一方、イラクのサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権を打倒することは正しいことだったとのこれまでの考えをくり返した。
ブレア氏はイラク進攻後の状況は「悲惨だった」と述べ、人命が失われてゆくことに涙を流したと述べた。衝突による死者の遺族たちに対しては「苦悩」を感じたという。また、進攻後の計画の中で「国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)やイランの役割を予期していなかった」ことを認めた。
「われわれが知り得ていることに基づいて判断すれば、わたしは今でも、われわれの治安にとってはサダムを権力の座に残しておくことが彼を取り除くことよりも大きな危険性があったと信じている。戦後は悲惨なものだったが、サダムとその息子たちによるイラクの統治は間違いなくもっとひどいものになっていただろう」
ブレア氏は、回想録の収益を全額、重傷を負った退役兵を支援する「英国在郷軍人会(Royal British Legion)」に寄付する。
報道によると、ブレア氏は回想録の執筆で事前に460万ポンド(約6億円)を受け取っているが、ブレア氏が今後受け取る印税ははるかに多額になるとみられている。
米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)によると、同英国サイトでは、「A Journey」がすでにベストセラーランキングの11位につけている。(c)AFP