【7月12日 AFP】米国やカナダで窃盗を繰り返しては逃走を続け、インターネット上で「ベアフット・バンデット(はだしの泥棒)」のニックネームで英雄的人気を博していたコルトン・ハリスムーア(Colton Harris-Moore)容疑者(19)が11日、カリブ海のバハマ・エルーセラ(Eleuthera)島で逮捕された。

 バハマの警察当局によると、1週間前にハリスムーア容疑者が同島までの移動に使ったとみられる盗難飛行機の残がいを発見。11日に盗んだボートに乗った容疑者を発見し、短い追跡劇の後、逮捕したという。

 米フォックス・ニュース(Fox News)は、ボートでの追跡劇で発砲があったものの、医師により容疑者の健康状態に問題がないことが確認されたと報じているが、当局はこの報道を確認していない。

 ハリスムーア容疑者は数年間にわたり裸足、盗難車、飛行機などで当局の追跡を巧みにかわして逃走し、「アウトローヒーロー」的な地位を築いた。今回逮捕されるまでに、少なくとも米6州とカナダで窃盗を働いた。

 警察当局によると、犯罪人引渡し条約のもと、容疑者の身柄は米当局に引き渡される。法専門家によると、有罪なら7~15年の禁固刑に相当するという。(c)AFP

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