【6月25日 AFP】今後50年間で人間の生活がどのように変化しているかについて、ブルガリアの国民数百人分の予想を収録した本『2060』が、タイムカプセルに封印された。タイムカプセルは、2060年6月23日に開封される。プロジェクトを企画・主催したブルガリアの国立図書館が24日、発表した。

 タイムカプセルに収められた640ページの本には、愛から政治、戦争、テクノロジー、宇宙といった話題に至る予測が書かれている。本は御影石でできたカプセルに封印され、開封されるまでのカウントダウンを分刻みで表示するタイマーが付けられた。

 収録されている内容はすべてブログ、「http://2060.bg.」で読むことができる(ブルガリア語)。「この宇宙で思考能力をもつ存在は、人間だけではないことが50年以内に証明されるだろう」と期待する人や、もっと従来の未来予想に近い「戦争は宇宙で繰り広げられているだろう」、「ロボットが労働者にとって代わり、人間はロボットを監視するだけになっている」といった考えを書いた人もいた。

「ブルガリアは50年間で豊かな国になっているだろう。政治家は汚職に手を染めず、大衆の利益に基づいた決断を下すようになっている」と願う人もいた。

 一方、何よりも「デート」が大事だというある男性は「僕がこれからナンパするだろう女の子たちは、2060年に67歳、僕は80歳だ! でもそのときにはもう、彼女たちになんて興味をもっていないだろう。なぜなら、そのころには僕は、今はまだ生まれていない女の子と恋をしているはずだから」(c)AFP

【参考】タイムカプセルに収められた「ブルガリア国民の50年後予想」が読めるブログ(ブルガリア語)