【5月31日 AFP】マラウイのビング・ワ・ムタリカ(Bingu wa Mutharika)大統領は29日、同国を訪問した国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長と会談後、同性愛間で結婚の儀式を行ったとして懲役14年の実刑判決を受けた男性カップルに恩赦を与えた。

 26歳と20歳のこのカップルは前年12月、象徴的な同性婚の儀式を行った後、当局に逮捕された。マラウイの裁判所は前週、2人に対し、同性愛の罪で重労働14年の実刑判決を言い渡していた。

 ムタリカ大統領は、潘事務総長も同席した記者会見で、「恩赦を与え、きょう付けで釈放することを決めた」と述べた。恩赦の理由については「罪をゆるしたからではなく、人道的見地によるもの」と説明した。

 判決をめぐっては、米国や欧州の国民や人権団体などから非難の声が上がっていた。潘事務総長は恩赦を与えたことを評価し、マラウイ議会に対して法律を改正するよう呼びかけた。(c)AFP/Griffin Shea