【4月14日 AFP】ミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人が13日、大地震から3か月を経たハイチを電撃訪問した。ミシェル夫人が、単独で海外を公式訪問するのは初めて。
 
 ミシェル夫人はジル・バイデン(Jill Biden)副大統領夫人とともに、米軍のヘリコプターで上空から首都ポルトープランス(Port-au-Prince)の被災状況を視察。続いて2人は、地震で大きく損壊した大統領府に着陸し、ルネ・プレバル(Rene Preval)大統領夫妻と会談した。

 その後、ミシェル夫人らは被災した子どもたちが暮らす児童施設を訪問。数十人の子どもらが、英語の歌や踊りで2人を歓迎した。さらにクレオール語の歌も披露した。

 両夫人は、多くの被災者が間に合わせの素材で作った仮設テントで暮らすキャンプも視察に訪れた。

 ミシェル夫人は、今回のハイチ訪問は、国際社会の関心が薄れつつある一方で、米国は支援を継続するという姿勢を示す目的があると語った。いまだに130万人が住居がない生活を強いられているなか、米国の大統領夫人と副大統領夫人による訪問で、再びハイチに注目が集まりそうだ。

 1月12日に中南米の最貧国ハイチを襲った大地震では、22万人が犠牲になっている。(c)AFP/Clarens Renois