【2月10日 AFP】前月12日にマグニチュード(M)7.0の地震に見舞われたハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)で9日、27日間もがれきの下に埋まっていたと主張する男性が治療を受けていることが明らかになった。治療にあたっている医師が語った。

 この男性は、エバンス・モンシグレース(Evans Monsigrace)さん(28)で、現在、ポルトープランスにあるマイアミ大学(University of Miami)の仮設病院で治療を受けており、容体は安定しているという。

 モンシグレースさんは8日、家族らによって病院に搬送された。非常に衰弱し、脱水症状も見られたという。モンシグレースさんは医師らに対し、料理中に地震に遭い、そのままがれきの下敷きになって、食糧や水なしで27日間を過ごしたと語っているという。

 モンシグレースさんの母親によると、がれきの片付けをしていた人びとがモンシグレースさんを発見し、家族に知らせてくれたのだという。

 医師によると、モンシグレースさんは精神的に非常に混乱しているが、内臓などへのダメージはないという。

 現段階では、モンシグレースさんの主張を確認することは不可能で、27日間もの長期間をどうやって過ごしていたかについての具体的な説明もない。地震発生から数日後に生存者が救出されることは珍しくはないが、水なしで10日以上生存することは極めて異例だ。(c)AFP