【2月4日 AFP】恐竜の足跡の化石が多数あることで有名な南米ボリビアの国立公園、白亜紀公園(Parque Cretacico)で2日、約6500年前のものとみられるティタノサウルス2頭の足跡の化石が残された岩壁が崩落し、約300個の化石が失われた。

 公園側の3日の発表によると、崩落したのは地元のケチュア(Quechua)語で「カルシウムの山頂」を意味する「カル・オルコ(Cal Orcko)」と呼ばれる場所の岩壁で、およそ150万平方メートルのうち幅約80メートルが崩落した。原因は、大雨と地震の影響だという。

 岩壁全体の崩落を防ぐには、公園管理予算をはるかに上回る年間3000万ドル(約27億円)の費用が必要だという。

 カル・オルコはボリビアの憲法上の首都スクレ(Sucre)から数キロにあり、白亜紀(1億4500万~約6500万年前)の恐竜300種が残した約5000個の足跡があることで世界的に有名。地元当局者は、これ以上の崩落を防ぐため対策を検討していると話した。(c)AFP