【1月27日 AFP】大地震に見舞われたハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)で26日、31歳の男性が倒壊した建物のがれきの下から12日ぶりに救出された。

 男性を発見・救出した米軍によると、男性は片足を骨折しており、わずかの水で過ごしたため重い脱水症状を起こしているが、容体は非常に安定しているという。

 この男性は、今月12日(日本時間13日)に発生したマグニチュード(M)7.0の地震ではなく、2日後に発生した強い余震で倒壊した建物のがれきに埋まり、今回の地震でこれまでにがれきから救出された生存者のなかでは最も長くがれきの下にいた。この建物は、偶然にも「Rue de Miracles(奇跡通り)」という通りに面していた。

■余震におびえる日々

 ポルトープランスではこの日も2回の余震が発生し、人びとが仮設テントなどから通りに飛び出す騒ぎとなった。住民の1人は疲れをにじませながら、「地震には慣れることはない。余震が1回起こるたびに、みんな怖がっている」と語った。

 米地質調査所(US Geological SurveyUSGS)は2回目の余震をマグニチュード(M)4.4だとしている。また、USGSは余震は来月まで続くとの見通しを示している。(c)AFP/Dave Clark and Daphne Benoit