【11月2日 AFP】ボリビアのカトリック教会は30日、死者の霊を弔う「ナティタス(Natitas)」と呼ばれる宗教的な伝統行事で人間の頭蓋(ずがい)骨を祭ることをやめるよう訴えた。

 世界各地にはハロウィーンがあり、メキシコでは「死者の日」の祭りが祝われるが、ボリビアでは11月8日がナティタス(「頭蓋骨の日」とも呼ばれる)にあたっている。コロンブスの新大陸発見以前から行われていたとされ、頭蓋骨を花で飾り、帽子をかぶせ、ろうそくをともしてたばこやコカ、飲み物を供え、家族を悪運から守ってくれるよう祈る。使用する頭蓋骨は、先祖のものであることも多い。

 だが、ラパス(La Paz)の大司教は、使われる頭蓋骨の多くは墓から盗掘され売買されたもので、先祖とは関係のない他人のものだとして、「死者を平和に眠らせるように」と呼びかけている。(c)AFP