【10月29日 AFP】国連(UN)の拷問問題特別調査官のマンフレッド・ノバク(Manfred Nowak)氏は28日、ジンバブエへの入国を拒否されたことを明らかにした。同国では、モーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相と会談する予定だったという。

 ノバク氏は同国のハラレ空港(Harare airport)からAFPの電話取材に応じ、ツァンギライ首相からの招待状を所持しているにもかかわらず、同行者2人とともに入国を阻止されたと語った。首相との会談は29日午前10時の予定だったという。

 連立を組むツァンギライ首相とロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の両陣営の対立が激化する中、ジンバブエ政府は26日、ノバク氏の8日間の任務に対する招待を取り下げた。

 ノバク氏は27日、隣国南アフリカ(South Africa)に到着した時点で引き返すよう告げられたが、依然、ツァンギライ首相からの招待を受けていると主張している。

 国連人権高等弁務官事務所は、ツァンギライ首相率いる民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)の支持者らがここ数日で身柄を拘束され、脅しを受けているとされる問題を取り上げ、事実関係を究明する任務の緊急性を強調している。

 ノバク氏は「入国管理当局が誰の指示で行動しているのか分からない」と語った。(c)AFP