【10月17日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相は16日、連立を組むロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領率いるジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)を「不誠実で信頼できない」として、協力関係を一時的に停止すると発表した。2月に発足した連立政権に最大の危機が訪れた。

 事の発端は今週、今年2月13日の新政権発のわずか1時間前に拘束されていたツァンギライ首相の側近のロイ・ベネット(Roy Bennett)氏の拘束期間が延長されたことだ。べネット氏はムガベ大統領の殺害を計画していたなどの容疑がかけられていた。

 ベネット氏は16日に保釈されたが、19日に出廷する。ベネット氏が所属する民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)は、容疑はでっちあげだと主張している。

 ツァンギライ首相は、この一件は連立政権の「信頼性と誠実さが作り物」だったことを明らかにしたと指摘し、政府にはとどまるものの「われわれの間に信用と尊敬が戻るまで、ZANU-PFとの連立を即時停止する」と述べた。(c)AFP/Godfrey Marawanyika

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