【8月8日 AFP】パラグアイの病院で未熟児として生まれ死亡宣告を受けた未熟児の男児が、自宅に到着後、息を吹き返した。男児の父親が7日、地元ニュース各局に語った。

 父親のホセ・アルバレンガ(Jose Alvarenga)さんによると、男児は6日午後6時(日本時間7日午前7時)に死亡宣告を受け、その4時間後、病院関係者が箱に入った男児をアスンシオン(Asuncion)の自宅に届けた。

「亡きがらを見ようと箱を開けたら、息をしていたんだ。私は思わず泣いてしまったよ」とアルバレンガさんは語る。

 アルバレンガさんは男児を連れて急いで病院に戻った。男児は酸素室に入れられ、容体は安定しているという。母親が息子の生存を知ったとき、母親はまだ同じ病院に入院していた。

 男児が生まれた病院の関係者は「非常にまれなケースだ」とした上で、分娩を担当した医師が男児のバイタルサインを適切に確認してなかった可能性があり、調査中だと語った。

 別の病院関係者は、1時間にわたり蘇生活動を行ったが、男児の脈拍は検知できないほど微弱だったと説明した。医療記録によると、出生児の男児の体重は500グラムだった。(c)AFP