【5月24日 AFP】ソマリアで国連(UN)の支援を受ける暫定政府軍と反政府イスラム武装勢力の間の戦闘が激化するなか、米テロ対策当局者は23日、反政府勢力に欧米諸国国籍の外国人戦闘員らが加わっているとみられることを明らかにした。

 当局者は「欧米諸国の国籍の戦闘員がソマリアのテロ組織に荷担していると考える具体的な根拠がある」と述べている。

 暫定政府軍が反政府勢力を首都モガディシオ(Mogadishu)から一掃しようと攻勢を強めるなか、この数日間で数十人が死亡。国際援助団体によると、過去2週間で約4万9000人が避難したという。
 
 戦闘が激化したのは、反政府勢力が、欧州、北米やイスラム教国の国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との関係が指摘される外国人戦闘員らの支援により勢力を増しているとの噂が流れた時期だった。

 英タイムズ(The Times)紙は23日、次週にソマリアの現況が米議会で報告される見通しだとする英情報局の調査報告を伝えた。同紙によると、治安当局は過去数週間で、英国、米国、カナダ、パキスタン、アフガニスタン、サウジアラビアから外国人戦闘員290人以上がモガディシオ入りしたのを確認しているという。(c)AFP