【5月8日 AFP】世界で最もHIV感染率の高い国の1つ、ボツワナの保健省は7日、エイズの感染拡大防止策として、男性約50万人に包皮切除を行うと発表した。

 保健省によると、計画は、包皮切除を行った男性ではHIVに感染する確率が2倍から3倍低くなるとの一連の研究結果を受けたもの。向こう5年間で、施術可能年齢以上の全男性の約80%にあたる46万人に対し、施術を行いたいとしている。

 政府は現在、テレビやラジオで、男性にクリニックでの安全な包皮切除を促すコマーシャルを流している。

 ボツワナではかつてエイズ感染が急速に拡大し、2003年に抗レトロウイルス薬が登場するまで約200万人が命を落とした。

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2005年の報告によると、15歳から24歳までの妊婦におけるHIV感染率は2001年以来、35-37%で推移している。25歳以上の妊婦における感染率は、前回調査の2003年では43%となっている。(c)AFP