【5月5日 AFP】マラウイの最高裁判所は4日、米歌手マドンナ(Madonna)さんの2人目の養子縁組に関して、判決を保留すると言い渡した。

 マドンナさんは3月、3歳の女児チファンド・マーシー・ジェームズ(Chifundo Mercy James)ちゃんの養子縁組を申請したが、マラウイの高等裁判所は前月、子どもの人身売買を助長しかねないとして、申請を却下した。マドンナさんは同日、最高裁に上告。4日に審理が行われた。マドンナさんは出廷しなかった。

 Lovemore Munro裁判長は、判決は後日言い渡すとしたが、日程については明らかにしなかった。

 マドンナさんの養子縁組については、養子を申請する外国人はマラウイに18か月以上居住していなければならないとする同国の法規定が焦点になっている。Munro裁判長は、この法規定は申請者の素性を知ることで子どもを守ることが目的だと語った。「我々は、その人物の素性を知りもせずに、誰にでも子どもを渡すわけではない」

 一方、マドンナさんの弁護士は、マーシーちゃんの幸福と利益を最優先に考えるよう訴えた。

 高等裁判所の申請却下を支持した人権団体の弁護士らは、「居住期間に関する規定は最も重要。外国人との養子縁組は最後の手段にすべきだ」としている。(c)AFP/Felix Mponda