【3月30日 AFP】(一部更新、写真追加)アフリカ西部・コートジボワールで29日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)のアフリカ最終予選が行われていたスタジアムに詰め掛けた観客が将棋倒しになり、少なくとも19人が死亡し、132人が負傷した。ダゴベール・バンジオ(Dagobert Banzio)青少年・スポーツ・余暇相が明らかにした。

 事故があったのは、同国最大の都市、アビジャン(Abidjan)にあるフェリックス・ウフェボワニ・スタジアム(Felix Houphouet-Boigny Stadium)。

 医療関係者によると、マラウイとの試合開始後、チケットを持った観客らがスタジアム内に入ろうと殺到。警察が混乱を収めるため催涙弾を発射したが、観客らが将棋倒しになり、競技場の壁が崩れたという。

 負傷者の多くはスタジアムで手当てを受けたが、重傷者は市内の病院や軍の医療施設などに搬送された。試合は、そのまま続行された。

 3万5000人を収容するフェリックス・ウフェボワニ・スタジアムは、最近、改修を終えたばかり。事故があった日は、英イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)所属のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)、サロモン・カルー(Salomon Kalou)や、同アーセナル(Arsenal)所属のコロ・トゥーレ(Kolo Toure)、エマヌエル・エブエ(Emmanuel Eboue)らが試合に出場するとあって、スタジアムは超満員の状態だった。(c)AFP/Jean-Louis Farah Toure