【3月19日 AFP】ガンビア警察関係者は18日、魔術を行ったとして警察官らが一般市民1000人あまりを拘束したと話した。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は同日、ガンビアではこの2か月間に市民ら1000人以上が拉致された後、非公開の拘束施設に収容され、幻覚作用のある調合物を飲まされたと報告書で明らかにした。幻覚飲料を飲まされた被害者の多くは腎臓の異常を訴えており、少なくとも2人が死亡したという。警察関係者は同報告の内容を認めた。

 アムネスティによると、魔術師狩りを行う者は、ガンビア政府の指示により集められた警察官や治安当局者、「グリーン・ボーイズ」と呼ばれるヤヤ・ジャメ(Yahya Jammeh)大統領の私兵とみられるという。

 ガンビア警察関係者は、警察官の多くは市民の拉致・拘束には消極的だったが、「上部からの命令」に背いて職を失うことを恐れて、命令に従ったと話しているという。(c)AFP