【12月30日 AFP】ソマリアのアブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf)暫定政府大統領が29日、辞任した。紛争などで疲弊した同国の治安不在に加え、政情不安が深まりそうだ。

 ユスフ大統領は特別国会で「国民が指導者を選出できる平和と安定、民主主義をもたらすことができなければ辞任すると公約していた」と語った。

 2004年に暫定政府大統領に就任したユスフ氏は、首相人事などをめぐってヌル・ハッサン・フセイン(Nur Hassan Hussein)首相と対立するなど、過去数か月は内紛に巻き込まれていた。この対立問題により、権威を確立することができない政府はさらに弱体化した。

 ユスフ大統領は、国際社会の支持がなかったため有効に統治することができなかったと批判している。(c)AFP/Yasin Mohamed