【11月16日 AFP】西アフリカの内陸国ブルキナファソで15日、バスとトラックが衝突し炎上する同国最悪の交通事故が発生し、少なくとも66人が死亡した。

 ジルベール・ノエル・ウエドラオゴ(Gilbert Noel Ouedraogo)運輸相は、96人が事故に遭い、うち66人が死亡したと発表した。55人の遺体は完全に炭化していたという。現在30人の入院が確認されている。

 初期捜査の段階では、トラックの運転手が居眠り運転をしていた可能性が疑われている。事故現場は首都ワガドゥグ(Ouagadougou)の西167キロ、ボロモ(Boromo)市郊外6キロの地点で、現地時間15日午前5時30分(日本時間同日午後2時30分)ごろ、砂糖を運んでいたトラックとバスが衝突した。

 バスはココアの一大産地で、ブルキナファソからの出稼ぎ者も多いコートジボワール南西部にあるサンペドロ(San Pedro )港に向かっていた。
 
 現場の道路わき12メートルのところに穴が掘られ、周辺の村の住民や犠牲者の遺族によって遺体が埋葬された。

 西アフリカ各国の道路は、特に夜間の通行が危険なことで知られている。5月にはタンクローリーと軍の車列が衝突し、スーダンのダルフール(Darfur)地方でのアフリカ連合(AU)の平和維持活動から帰還する途中のニジェール兵46人が死亡した。2007年3月には、ギニアで細い木製の橋を渡っていたトラックが横転し、荷台に載っていた70人が死亡する事故が起きている。(c)AFP/Romario Ollo Hien