【9月13日 AFP】グルジアに展開するロシア軍の一部が13日、撤退を開始した。現地のAFP記者が伝えた。欧州連合(EU)議長国フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領と8日に会談したロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は、南オセチア(South Ossetia)自治州とアブハジアを除くグルジア領内のロシア軍を1か月以内に完全に撤退し、EU監視団200人の受け入れを認めることを確約していた。

 同国西部の港湾都市ポチ(Poti)近郊で、黒海の海上交通を監督するために設置された監視所に駐留していたロシア軍兵士約70人が同日午前7時45分、装甲兵員輸送車やトラックに分乗し、撤退するのが目撃された。

 ロシア軍兵士の1人は撤退の数時間前、AFPの記者に対し、ポチや内陸のセナキ(Senaki)に展開する部隊と合流し、グルジアのアブハジア(Abkhazia)自治共和国やロシアに撤退すると語った。(c)AFP