【8月22日 AFP】グルジアは、ロシア軍部隊が依然として国内に駐留していることに加え、ロシア政府が支援するアブハジア(Abkhazia)自治共和国や南オセチア(South Ossetia)自治州が分離・独立を求める動きを強め、国家分断の危機に直面している。

 アブハジア自治共和国の中心都市スフミ(Sukhumi)では、数万人が集会を開き、ロシアに対し独立を承認するよう求めた。また、南オセチアの州都ツヒンバリ(Tskhinvali)でも同様の集会が行われた。

 ロシア政府が両地域を承認した場合、ロシアと欧米諸国との関係に冷戦終結後、最も深刻な危機的状況を招く恐れがあると指摘されているが、ロシア政府は両地域を承認する可能性を示唆している。

 ロシア上院は、この問題について25日に緊急会合を開く予定となっている。(c)AFP/Bertrand de Saisset