【4月21日 AFP】20日に投票が行われたパラグアイ大統領選挙で、元カトリック司教で野党連合「Patriotic Alliance for Change」を率いるフェルナンド・ルゴ(Fernando Lugo)候補(56)が同日夜、勝利宣言を行った。与党の女性候補ブランカ・オベラル(Blanca Ovela)前教育相が敗北したことで、61年におよぶコロラド党(Colorado Party)政権に終止符が打たれた。

 選管にあたる選挙裁判所の発表によると、同国初の女性大統領を目指していたオベラル候補の約31%に対し、ルゴ候補は41%を獲得して勝利を決めた。

 ルゴ候補は記者団に対し「今日から、われわれでわが国を変革していこう。パラグアイは汚職と貧困ではなく、誠実さで記憶されることになるだろう」と語った。

 一方、オベラル候補は「大統領選の結果はすでに出ていることを認めなければならない」と語り、最終集計発表前に敗北宣言を行った。(c)AFP/Laurence Thomann