【4月8日 AFP】(一部更新)韓国人初の宇宙飛行士、イ・ソヨン(Yi So-Yeon)さん(29)が搭乗するロシアのソユーズ(Soyuz)が8日、カザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地から、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に向けて打ち上げられる。

 打ち上げ前日の7日、イさんは同僚の宇宙飛行士らとともにバイコヌール基地で、打ち上げ前最後の記者会見に臨み、「4月12日の『宇宙飛行士の日(Day of Cosmonauts)』には、同僚らと食事をし、歌を歌ってあげるつもり。何を歌うかは内緒だけど」と語った。イさんは、ロシア人の同僚2人とソユーズに搭乗する予定。

 ロシアでは、人類で初めて宇宙を飛んだ旧ソ連の宇宙飛行士、ユーリ・ガガーリン(Yury Gagarin)が4月12日に打ち上げられたことを記念して、この日を「宇宙飛行士の日」としている。

 イさんは、歌を歌うことが趣味の1つだという。モスクワ(Moscow)郊外の訓練施設で前月行われた会見でも「アメリカとロシアの同僚が私の歌を気にいってくれればうれしい」と語っていた。

 7日の会見では緊張した顔つきの関係者とは対照的にイさんは明るい笑顔を振りまいていた。また、北朝鮮の人々とも自らの「成功」を分かち合いたいと語った。

 イさんは宇宙滞在中、14種類の実験を行うことになっている。韓国の宇宙関係当局者によれば、今回のミッションにおける韓国側の負担は約2000万ドル(約20億円)。イさんは、今回のフライトにより、韓国で科学への関心が高まり、より多くの韓国人が宇宙を目指してくれることを期待していると語った。

 打ち上げは日本時間8日午後8時16分の予定。(c)AFP