【3月24日 AFP】(一部更新)沖縄の那覇市にある慈眼院で、前脚を合わせて合掌のポーズを取るチワワのコナン君(2)が話題を集めている。

 善國乗栄(Joei Yoshikuni)副住職によると、初めは餌が欲しいときに合掌するようになったという。合掌は感謝を表わす仏教の基本的な姿勢。餌をもらったり散歩に連れて行ってもらったりすることへの感謝を示しているのではないかと副住職は語る。

 黒と白の長い毛に茶色の首輪をしたコナン君は、祭壇の前で善國副住職と並んで座り、仏像をじっと見上げる。副住職が合掌して読経を始めると、コナン君も鼻の前で前脚を合わせて合掌のポーズを取る。参拝客も興味津々だ。

 25年以上、同院に通っている女性(71)は、コナン君の「特等席」の秘密について明かした。コナン君は、ほかの人が自分のお気に入りの場所に座ると怒るのだそうだ。

 同院のペットであるコナン君は、いまでは毎週のように写真を撮りに参拝客が訪れるほど人気者になった。若い観光客を中心に、30%ほど同院への参拝客が増えたようだという。

 コナン君のおかげで参拝しやすいと感じてもらえばうれしいと語ると、善國副住職は冗談っぽくコナン君に向かって合掌して頭を下げた。(c)AFP