【2月1日 AFP】(一部更新)アフガニスタンで活動する国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の幹部Abu Laith al-Libi容疑者が米軍の空爆で死亡した。アルカイダ系のウェブサイトAl-Ekhlaasを監視していた、国際テロリストの情報を収集・提供する米国のNPO、SITEインスティチュート(SITE Institute)が1月31日、明らかにした。

 SITEインスティチュートによると、同容疑者が死亡したことは同ウェブサイトで大きく取り上げられており、ウェブサイトの管理者は、以前アルカイダのビデオにも出演したことがある、同容疑者が死亡したことを正式に認めているようだったという。

 ほかのアルカイダ系のウェブサイト、Al-Fajr Information Centreでは、「(同容疑者が)パキスタンの地で殉教者となった」という表現でパキスタンで死亡したことを示唆している。

 アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)主導の多国籍軍は、同容疑者の死亡に関しては情報がないとして、判断を避けている。また、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官も取材に対し、確定的な情報はなにもないと語っている。

 一方、パキスタンの治安筋が31日に明らかにしたところによると、今週、米軍によるものとみられるミサイル攻撃によって、アラブ系7人、中央アジア系6人を含むアルカイダの武装グループがパキスタン・北ワジリスタン(North Waziristan)のミール・アリ(Mir Ali)近郊の潜伏先で殺害されているという。

 地元住民らによると、攻撃の直前、アフガニスタンに駐留している米軍主導の多国籍軍が使用しているものと同型の無人飛行機が、現場付近で目撃されているという。(c)AFP