【1月14日 AFP】旧ソ連のカザフスタンにある鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタル(ArcelorMittal)が所有する炭坑で11日、爆発があり作業員7人が死亡、23人が行方不明になった。

 同国のVladimir Bozhko非常事態相は、ガス爆発とみられる事故で行方不明になった23人の作業員の生存の見込みは薄いと述べ、死者数は30人に達する見込み。

 またカザフスタン政府は、ミタル社が所有する国内の炭坑の安全性について協議するため、同社のラクシュミ・ミタル(Lakshmi Mittal)CEOを「召喚」したことを明らかにし、同氏が事故の起きたアバイ(Abai)炭坑を14日に訪れる予定だとした。

 爆発により、地下では大規模な火災が発生。さらなる爆発の恐れがあり、救助活動は一時中断された。Bozhko非常事態相によると、事故の起きた立て坑が水につかり、炭坑全体が閉鎖される可能性もあるという。

 カザフスタン政府と地元の労働組合は、同国内の炭坑における一連の事故の後、作業員の安全を確保する努力が不十分だったとして、アルセロール・ミタル社を非難している。(c)AFP/Andrei Yakovlev