【12月7日 AFP】キプロスの裁判所は6日、「死ののろい」を解く魔術を使ったとして訴えられていた69歳の女に対し禁固20日の有罪判決を下した。

 女は原告の男性に対し、男性には死ののろいがかけられており、5000キプロスポンド(約139万円)を支払えばそののろいを解くことができるとした。また男性にスプーンと卵、皿、尿、下着を持ってくるよう命じた。

 判決文によると、500ポンドが支払われた時点で、これらの物を使って儀式が行われ、原告によると、儀式の終わりに、卵の中から髪の毛が巻き付いたくぎが出てきた。これを女はのろいがかけられている証拠だとし、こののろいを解かなければ、男性は22日以内に死亡すると述べ、魔術費として5000ポンドを要求した。のろいをかけたのは不仲な妻と義母だとされた。

「ここに至って男性は目を覚まさせられ、だまされていたと気がついて警察に訴えた」という。(c)AFP