「インフレ上昇率は容認できない」と欧州中央銀行理事
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【11月26日 AFP】欧州中央銀行(European Central Bank、ECB)のユルゲン・シュタルク(Juergen Stark)専務理事は、ドイツの日曜紙ヴェルト・アム・ゾンターク(Welt am Sonntag)に25日掲載されたインタビューで、ユーロ圏のインフレ上昇率は黙認できないレベルと述べた。一方で、物価上昇は「一時的なもの」との見解を示した。
シュタルク氏は、特に原油と食料品の価格上昇が原因で物価の不安定傾向が高まっていると指摘。「現在の潮流には満足できない。2008年下半期に物価上昇圧力が弱まるまで、インフレ上昇は長期にわたると考えなければならない」と述べた。
ユーロ圏の10月のインフレ率は2.6%と予測され、年明けにはさらに上昇する可能性も指摘されている。シュタルク氏はこの点についてもECBは深刻に受け止めているとして、「ECBの役割は、価格を安定させ持続可能な成長に向け貢献することだ。よってインフレ率の上昇は容認できない」と語った。
一方で、インフレの中でも「欧州では堅実な経済成長が見込まれる」との見解を表明した。
ECBは11月の月例報告で、中期的な価格の安定性が脅かされているとの展望を示した。その直後にEUも、改めてインフレ懸念を表明している。(c)AFP
シュタルク氏は、特に原油と食料品の価格上昇が原因で物価の不安定傾向が高まっていると指摘。「現在の潮流には満足できない。2008年下半期に物価上昇圧力が弱まるまで、インフレ上昇は長期にわたると考えなければならない」と述べた。
ユーロ圏の10月のインフレ率は2.6%と予測され、年明けにはさらに上昇する可能性も指摘されている。シュタルク氏はこの点についてもECBは深刻に受け止めているとして、「ECBの役割は、価格を安定させ持続可能な成長に向け貢献することだ。よってインフレ率の上昇は容認できない」と語った。
一方で、インフレの中でも「欧州では堅実な経済成長が見込まれる」との見解を表明した。
ECBは11月の月例報告で、中期的な価格の安定性が脅かされているとの展望を示した。その直後にEUも、改めてインフレ懸念を表明している。(c)AFP