【11月20日 AFP】モルディブで2日間の日程で開かれていた低海抜諸国による気候変動に関する会議が14日、閉幕した。

 会議には海面上昇による国土の水没が懸念されるツバル、ミクロネシア、キリバス、パラオなど、低海抜諸国26か国の代表が参加。12月にインドネシアのバリ(Bali)島で開催される気候変動枠組み条約締約国会議を前に、国連(UN)に対し気候変動に対する迅速な行動を促すことを確認した。

 モルディブのアフメド・アブドラ(Ahmed Abdulla)環境・エネルギー・水資源相は、「気候変動の影響を一番受けやすいのはわれわれだ。海面上昇から国とコミュニティーを守るために、もっと支援されるべきだ。われわれの意見や懸念を世界に届け、注目してもらわねばならない」と語った。

 同相は気候変動がもたらしうる人的被害、すなわち、低海抜諸国の生き残りを、バリ会議での議題に加えるよう促す方針を示した。

 バリ会議には、各国から100人以上の閣僚が参加するとみられている。

 今回の会議に出席した各国は、人的被害の大きさを新たに主張することで、地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出削減をめぐり、従来と異なる視点から大国を説得できると考えている。

 専門家らは地球温暖化により氷河や極氷冠が溶け、21世紀末までには急速に海面が上昇すると指摘している。国連の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate ChangeIPCC)も最近、2100年までに海面は59センチ上昇するとの見通しを発表した。

 フィジーのベルナンデッテ・ラウンズ・ガニンラウ(Bernadette Rounds Ganilau)労働・観光・環境相は、「海面上昇は異常に進んでおり、作物や住居に被害を及ぼし、人々の生活を脅かしている。時間は刻々と過ぎている」と懸念を示した。

 モルディブのマウムーン・アブドル・ガユーム(Maumoon Abdul Gayoom)大統領は1メートルの海面上昇は「1国の死」を意味すると警告した。

 海面が1メートル上昇するまでの時間については、科学者の間で30年から100年と見解が割れている。(c)AFP/Mel Gunasekera