【11月13日 AFP】ミャンマー軍事政権による人権侵害の状況や、民主化デモの武力鎮圧による正確な死者数を調査するため11日にミャンマー入りした国連(UN)人権理事会のパウロ・セルジオ・ピネイロ(Paulo Sergio Pinheiro)特別報告者は12日、ヤンゴン(Yangon)郊外のインセイン(Insein)刑務所を訪れた。

 4年ぶりにミャンマーの軍政から同国への入国を許可されたピネイロ氏の任務は、9月の民主化デモに対する武力鎮圧による死者数を明らかにすること。このほか政治犯との面会、同国内の少数民族に対する人権侵害に関する調査なども予定している。帰国は15日を予定。

 ピネイロ氏は警察に警護されながら国連スタッフおよび政府関係者とともにインセイン刑務所を訪れた。ただし受刑者に面会したかどうかは不明。

 ピネイロ氏は2003年、同刑務所で政治犯と面会した際に盗聴されていたことを知り、ミャンマーを出国している。(c)AFP