【11月12日 AFP】米国務省のMatthew Bryza次官補代理(欧州・ユーラシア担当)は11日、親米派で知られるグルジアのミハイル・サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)大統領に非常事態の解除を促すため、同国を訪問した。

 首都トビリシ(Tbilisi)で大統領選の前倒し実施を求める野党勢力と治安部隊が衝突し、7日に非常事態が宣言されてから既に4日がたっており、Bryza次官補代理は非常事態の早期解除を求める構えだ。

 在グルジア米大使館によると、Bryza次官補代理は11日に公式会合に臨む予定だが、サーカシビリ大統領との会見は予定されていないという。Bryza次官補代理は同国に14日まで滞在する予定。

 野党共和党(Republican Party)のLevan Berdzenishvili党首はAFPの取材で「表現の自由を回復し、政治テロを阻止するため、Bryza次官補代理には非常事態の即刻解除を大統領に促してもらいたい」と語った。また「大統領は前日、グルジアにとって何がよいのかは(国際社会よりも)自分がよくわかっていると語っていたが、きっと国際社会の意見を尊重するに違いない」との見解を示した。(c)AFP/Michael Mainville