【10月30日 AFP】ソマリア暫定政府のアリ・モハメド・ゲディ(Ali Mohamed Gedi)首相(55)が29日、辞任した。同首相は長期間にわたり、アブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf)大統領と対立関係にあり、これで国内はさらなる政治的、治安的、人道的な難局を迎えたことになる。

 今回の辞任は、首都モガディシオ(Mogadishu)でイスラム武装勢力とエチオピア軍に支援された暫定政府軍の部隊の武力衝突により、数千人の住民が避難する事態となっている中で起きた。

 ゲディ首相の辞表を受理したユスフ大統領は、ただちにサリム・アリヨウ・イブロウ(Salim Aliyow Ibrow)副首相を首相代理として暫定的に任命した。

 同大統領は議員に対し、「ゲディ氏の決断を祝福する」と述べ、新首相を任命するにあたり、議会や市民社会と協議する意向だという。

 ゲディ氏は2004年11月に暫定政府の首相に就任したが、ユスフ大統領が対立する部族の出身であることを背景に、両氏は度々論争を展開してきた。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur