【9月5日 AFP】ハリケーン「フェリックス(Felix)」が4日に上陸したニカラグアでは、新生児1人を含む少なくとも4人が死亡、損壊家屋は5000戸にのぼった。

 保健省によると、最も被害の大きかった北東部沿岸のプエルトカベサス(Puerto Cabezas)では、避難に応じなかった女性の出産したばかりの乳児が死亡。また、1人が崩壊した家屋に押しつぶされて死亡、1人が屋根を修理中に足を滑らせて死亡した。また、1人が海で溺死体で発見された。

 全米ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によると、日本時間5日午前8時59分現在、「フェリックス」は熱帯低気圧となった。ただ、ニカラグアでは5日も暴風雨が続くと見られ、貧困地域の低地では洪水やがけ崩れの恐れがある。

「フェリックス」は現在、ホンジュラスの首都テグシガルパ(Tegucigalpa)から東に200キロの地点にある。ホンジュラスでは空港の管制塔が倒れ、複数の地域で洪水が発生するなどの被害が出ているという。(c)AFP/Julia Rios