【8月23日 AFP】イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領は22日、国際社会の批判を招いている同国の核開発計画について、継続する意志をあらためて表明した。

 アフマディネジャド大統領は、2日間にわたる隣国アゼルバイジャン訪問を終えるにあたって、「彼らのイラン国家に対する態度がわが国の決意に何の影響も及ぼさないこと、イランの国家主権を公然と認めざるをえないことは、彼らもよく分かっているだろう」と演説、米国が主導した国連制裁決議により、イランの原子力技術開発が阻止されることはないと断言した。

 また、大量破壊兵器の拡散にはイランも反対する立場だと述べたうえで、「原子力技術は(すべての)国家の進歩、福祉、平和のために使用されるべきだ」と強調した。

 またアゼルバイジャンでの発言であることを意識し「ユダヤ主義者や大国にぶら下がっているグループが、国家間の不和を引き起こそうと画策している」と述べて、石油の埋蔵量が豊富な旧ソ連圏に属する同国への影響力拡大を狙う米国やイスラエルをけん制。「イランとアゼルバイジャンの友好関係には長い歴史があることを彼らは見誤っている。そうした動きはばかげている」と非難した。(c)AFP