【7月17日 AFP】新潟県と柏崎市災害対策本部は17日、東京電力(Tokyo Electric PowerTEPCO)柏崎刈羽(Kashiwazaki-Kariwa)原子力発電所を立ち入り検査し、放射能汚染された衣類などを保管していたドラム缶が地震で転倒し、ふたが開いていたと発表した。

 刈羽村当局によると、現場はまだ検査中だが、同原発で使用し放射能汚染された手袋や衣類を保管していたドラム缶約100本が地震で転倒、一部のふたが開いている状態で発見されたという。

 また、施設内でタービン油約800リットルが漏れていたが、放射能漏れの危険はないもよう。東電はコメントを控えている。

 東電は16日午後、微量の放射性物質を含む水が日本海(Sea of Japan)に放出されたと発表。ただし法令で定める値以下であり、環境への影響はないとした。また、地震の数時間後に3号機タービン建屋外にある変圧器で火災も発生している。

 今回の地震を受け、政府は17日、原発の耐震性評価の見直しを求めた。(c)AFP