【6月8日 AFP】リベリア政府は7日、内戦の影響で閉鎖されていたシエラレオネ、リベリア間の国境貿易ルートを17年ぶりに再開したとの声明を発表した。

 この貿易ルートは両国国境のBo Watersideを通過するもの。1990年、チャールズ・テーラー(Charles Taylor)元大統領率いる反政府組織「リベリア国民愛国戦線(National Patriotic Party of LiberiaNPFL)」が当時のサミュエル・ドウ(Samuel Doe)政権に対して武装蜂起。内戦が勃発し、以降閉鎖されていた。

 リベリア政府当局は国境開放について、「リベリアとシエラレオネ両国間の関係が改善された証拠だ」と肯定的に評価している。

 今後、2国間の貿易拡大が予想されることから、リベリア政府は国境開放について「両国のビジネス界にとって朗報。現在、両国が取り組んでいる長年の内戦による荒廃状態からの復興にも役立つ」との期待感を表明した。

 Bo Watersideは歴史的に、リベリア・シエラレオネ両国の首都間を陸路で往来する際の交易の要衝。

 テーラー元大統領はアフマド・テジャン・カバー(Ahmad Tejan Kabbah)政権下のシエラレオネでも、反政府軍の反乱蜂起を支援して内戦を扇動したとして非難されている。この内戦は約10年続き、2001年に終結した。(c)AFP