【ディリ/東ティモール 10日 AFP】前日投票が実施された東ティモール大統領選挙の決選投票は10日、90%の開票を終え、ジョゼ・ラモス・ホルタ(Jose Ramos-Horta)現首相が73%の得票率で圧勝する見込みとなったと、中央選挙管理委員会が発表した。

 同管理委員会のMaria Angelina Sarnento広報担当が発表した暫定結果では、1996年度のノーベル平和賞受賞者であるホルタ首相の得票が、2位の与党東ティモール独立革命戦線(フレティリン、Fretilin)の党首、フランシスコ・ルオロ・グテレス(Francisco Lu-Olo Guterres)候補を上回っている。

 開票作業が終了した13地区のうち1地区ではホルタ首相の勝利が決定しており、開票が進行中の他の地区でも同首相の優勢だという。

 東ティモールでは、インドネシアからの独立の是非を問う住民選挙が1999年に実施され、独立派が圧勝したが、反発した併合派により国内が混乱。以後3年間、国連の多国籍軍が展開し、2002年に初代大統領シャナナ・グスマン(Xanana Gusmao)大統領が就任。今回はカリスマ的なグスマン大統領の後継者を選ぶ、独立後初の大統領選だった。

 写真はディリで同日、大統領選の暫定結果を伝える新聞を読む若者たち。一面には「ありがとう、シャナナ。ようこそ、ホルタ」と書かれている。(c)AFP/Bay ISMOYO